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リベラルアーツ専攻2年 上田 有星さん リベラルアーツ専攻2年 上田 有星さん

リベラルアーツ専攻2年

上田 有星さん

[札幌厚別高等学校出身]

自信を取り戻させてくれた
ゼミの先生や先輩との出会い

将来の志望がはっきり決まっていなかった僕は、レイターマッチング制度を活用し、1年かけて専攻を考えることにしました。自分はどんな学びをしたいのかを検討するなかで「入門演習」を担当した先生と出会い、多様性を尊重した多文化コミュニケーションについて考えるという研究テーマに共感を覚えました。
この先生のもとで学びたいと思い入ったゼミは、既成概念にとらわれないユニークな発想や行動をする先輩たちばかりでした。海外からの留学生も多く、互いの文化や考え方などを尊重したコミュニケーションのあり方を実践的に学ぶことができました。悪気がなく発した言葉で相手を傷つけてしまうことや、無意識のうちに相手の文化を否定してしまうことがあると気づき、多様な視点でものごとを考える大切さを知りました。

上田 有星さんの写真01

1年生の冬に参加した北海道議会議員との意見交換会と、山形大学での「合同成果発表コンテスト」は貴重な経験でした。僕たちのチームは「子どもを守るサンクチュアリ」をテーマに、学校に子どものためのサンクチュアリ(聖域)のような居場所をつくることを提案しました。議論を重ねて内容を練り、何度も発表の練習をしたのですが、1年生だった僕は周りに付いていけず悩んだこともありました。そんなときゼミの先輩に「少し力を抜いてみたら」と言われて心が楽になりました。
意見交換会では緊張で力を出し切ることができず、悔いが残りました。続いて参加した山形大学でのコンテストでは、聞き手の興味を引きつけるため、僕の発案でぬいぐるみを使うことにしました。ぬいぐるみの声は僕が担当したのですが、恥ずかしいという気持ちを乗り越え開き直ったことで、楽しく発表できました。今回はうまくいったという手応えがあり、結果は9チーム中1位。ぬいぐるみ作戦は大成功でした。

上田 有星さんの写真02
上田 有星さんの写真03

入門演習の先生がリベラルアーツ専攻のゼミを担当していたことから、2年生では迷うことなくリベラルアーツ専攻を選択しました。実は、僕は大学に入る前に長く続けていたスポーツをやめたことで、支えを失ったように感じていた時期がありました。目標を見失いかけていた僕に自信を取り戻させ、学ぶことに対してこんなに前向きにさせてくれたのは、尊敬できる先生や先輩の存在でした。
現在は「入門演習」で授業のサポートをする「ファシリテーター?アシスタント」を務めています。「子どもを守るサンクチュアリ」の発表が評価され、大学から「ぜひやってみたら」と声をかけていただきました。そのような機会を得られたのも「入門演習」での先生との出会いがあったから。そうした自分の経験を伝えることで、後輩たちの出会いや気づきの手助けができたらと考えています。

上田 有星さんの写真04