このたび故山口昌男元学長の母校である北海道網走南ヶ丘高等学校の創立100周年を記念する事業の一つとして、同校に山口文庫分室を設け、高校生と本学学生等の交流を図ってゆくこととなりました。現在、本学の山口文庫には山口元学長が長年に渡って集められた書籍約4万冊が収蔵され、在学生や教職員を中心に利用されていますが、これらの資料をより有効活用できないかと検討してきたところ、網走南ヶ丘高校が創立100周年というたいへん晴れやかな節目の年、また本学が創立55周年を迎える年とも重なり、その記念として同校の渡辺淳一校長先生との話し合いを経て、諸先生、生徒のみなさんのご協力で、山口文庫分室が誕生することとなりました。11月12日に開催された、同校の創立100周年記念式典では、小山茂副学長がお祝いを述べた後に、分室に置かれる図書、資料等の目録が披露されました。このたび第一弾として配架する図書は、山口元学長が「道化の民俗学」を執筆する際に参考とした書籍約750冊、その他南ヶ丘高校の生徒さんが選んだサブカルチャー資料約450冊です。

網走南ヶ丘高校のみなさま、このたびは創立100周年まことにおめでとうございます。今後は双方の「山口文庫」を介して一層の交流ができることを楽しみにしています。どうぞよろしくお願いします。